「大事だよね、誕生日は」(ロロ・ランペルージ)

 第03話「囚われの学園」の感想です。ロロもまたロストアイデンティティ、「自分」を探している者だということがわかった今回のエピソード。なんか、ルルとロロって、本当に兄弟なんじゃないか、と思えてきましたよ。


「ダメだよ、これは! 僕がもらったんだ。だから、僕のなんだ」(ロロ・ランペルージ)

「兄さん」から貰ったロケットを大切にするロロ。自分には「兄さん」しかいないから、たとえそれが「偽り」だとしても、それに固執する……のか。

 しかし、ルルーシュはロロのことを「偽りの弟」というけれど、本当にそうなのか?

 他にも「違う、ゼロのはずがない」とあくまで「兄さん」を信じていたり、「家族」という言葉を感慨深げに頷いてみたり。あと基本的にはルルーシュのことを「兄さん」と呼ぶんですよね、ロロは。「ルルーシュ」と呼んだのは二回。ヴィレッタへの報告の時とラストシーン。そして、ルルーシュの居場所を問いただしたときは(このときは切羽詰まっているはずですよね)、「兄さん」と。

 これだけでルルーシュとロロは本当に「兄弟」だとはもちろん言えないんですが、個人的には全然アリかなー、と思い始めましたよ。



 逆に問うべきは、ナナリーは本当にルルーシュの「妹」なのか、つまり、彼は本当に「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」なのか、というところ。

 前話のブリタニア皇帝の台詞、「新たなる偽りの記憶」という言葉が引っかかっているのもあるし、第一期の感想として、すでにルルーシュは操られているんじゃないの、っていうのは、そう珍しい予想でもないですよね。

 まあ、自分がいちばん疑わしいと思っているのは、ルルーシュが「偽りの記憶」を否定しまくっている所ですね。前シリーズが、とにかくルルーシュの言ったことや行動がひたすら自分に返ってきて、痛い目を見るというお話だったので(笑)。

 だから、今否定している「偽りの記憶」に彼が痛い目を見るんじゃないかと思うわけで。また、「アイデンティティ」を扱っている作品として、その寄る辺となる「記憶」が偽りだったのなら、「自分」をどう同定すればいいのか、みたいに話を進めるんじゃないかなー、とか思ったり。

 そこに前シリーズとは違って、「自分」を隠さずに、偽らずに戦い始めた「ルルーシュ」が生きてくると。

 たとえ物語の起源、願いの契機が偽りだったとしても、その物語の中で培ってきた関係やその願いのために邁進した日々は、ホンモノだよね、尊いよね、みたいな。そして、そういう戦う日々の中に、「自分」が見つかると。この「戦う」っていうのは、字面通りの意味じゃなくて、ダブルオーの「戦っている」という台詞に近い感じ。ようは、何かしら行動していると。

 ……と、まあ、真面目に語ってみましたが、本音を申しますと、ようやくナナリーへとたどり着いたルルーシュが、(その時はナナリーの目が開いていて)「あなた、誰ですか?」とか言われて、世界が終わったように崩れ落ちるシーンを見たいだけだったりします。……僕ってドSですか(笑)。



 そんなこんなで、前シリーズをリフレインするようにここまで進んでいるわけですが、ここはやはり、前期第三話「偽りのクラスメート」同様、シャワーを浴びるカレンを取り上げないわけにはいきますまい。ここまで、サービスシーン皆勤賞です(笑)。今回も絶対DVD収録の暁には、追加シーンありそうだなぁ、とか思った次第。いや、でも、本当に色々な書き方があるんだなぁ、と感心しましたよ。

 そして、次回は再び処刑を食い止めるお話。前期同様、おもしろネームが登場しないかと気が気ではありませんが、このままだとその相手はギルフォード卿ですね。ああ、だから、前期で「オレンジ畑を耕すか」とか面白い台詞を入れていたわけか。これも自分に返ってくると。

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