「違うな。間違っているぞ、卜部。切り捨てるという発想だけでは、ブリタニアには勝てない」(ルルーシュ)

 第02話「日本独立計画」の感想です。今週は普通に面白かった。


「日本人を、君を利用した男だ!」(枢木スザク)
「君の心は君自身のものだ。(中略)カレン、誇りに思っていい。君が決めたんだ、君が選んだんだ。この、私を」(ルルーシュ)


 今回は、カレンを巡ってのお話ということもあり、テンション上がってます(笑)。前シリーズ最終話で「利用していたの、私たちを?」と崩れ落ちたカレンでしたが、今回改めてルルーシュに事実を問います。私たちの願いを、「意志」を踏みにじり、利用したのか、と。

 答えは「ノー」

 カレンが、黒の騎士団がブリタニアに挑んだのは、間違いなく彼女の、彼らの「意志」であり、「願い」でもあった、と。

 おそらく、この「利用する」という言葉と対照的な意味で今回使われていたのが、「決める」「選ぶ」のような言葉なんでしょうね。だから、そういう意志を奪い去ってしまうルルーシュのギアスや友達を「利用」してまでも自分の「願い」を貫こうとしたスザクは作中「否」の存在で、いつかは打ち破らなければならないし、倒さなければいけない。

 そういう意味では、今回誰かに利用され切り捨てられるのではなく、自ら選んで自爆した卜部のおかげで、ルルーシュたちが逃げ延びられるという展開が、美しかったですね。



 それにしても、良かった。
 C.C.(シーツー)から、何もかも聞いていて、ルルーシュの「理解者」としてスタートするわけではなく、未だにルルーシュは信じていないというカレンが。これはもう言うまでもなく、今後カレンが「ルルーシュ」について行くと選択する場面が来るんでしょう。

 ぱっと思いつく限り、やっぱり「ナナリー奪還」の際に、かな? これは、もう完全にゼロの願いではなく、ルルーシュの「わがまま」なわけじゃないですか。それでも、カレンは彼について行く、と。というか、自分の母親のために戦っているカレンが、妹のために戦おうとする男に手を貸さないわけがないだろうって感じですよね。

 その頃には、黒の騎士団員とも前シリーズとはまた違った関係を築いているでしょうし、そういう意味では、今後皆がそれぞれに選択して、「ゼロ」ではなく「ルルーシュ」について行く展開が来るんじゃないかなー、と思います。

→Blu-ray




前回第01話「魔神が目覚める日」の感想へ
次回第03話「囚われの学園」の感想へ
『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の感想インデックスへ