「まさか君と共にフォーメーションを使う日が来ようとは思ってもみなかった」
「俺もだ」(ティエリア&刹那)


 第19話「絆」の感想です。まさかまさかの、ティエリア、刹那のタッグ。そして、「絆」などあろうはずもないユニオン、人革連、AEUの三陣営が、ソレスタルビーイングの裏切り者からもたらされた情報により、まとまりだしたのが、今回のエピソード。


「貴様らはガンダムマイスターに相応しくない。そうとも、万死に値する!」(ティエリア・アーデ)

 マイスターズが地上に堕ちていった時に、さらなる天上から現れたトリニティを、今度はナドレがトライアルモードで地上にたたき落とし、天上からナドレが……という所で、嘲笑うアレハンドロ・コーナーのカットが入るのが、凄まじかった。どこまで、神を愚弄すれば気が済むんだ、こいつは!という場面なんですが、このおかげで、

「やはり、ヴェーダは……」(ティエリア・アーデ)

 と、ティエリアのヴェーダ信仰が崩れていったのが、面白い。アレハンドロ・コーナーは神への信仰を嘲笑っている所があるんですが(マリナさんに「あなたの神に誓いますか?」と尋ねられたトコロとか)、そういう意味では、信仰する者としない者という構図に徐々に変わっているのかな。もちろん、その背景にあるのも、地上VS天上という本作の根本的な構造ですけれど(神を信仰するのはあくまで天上を志向する地上人で、ある意味自身が神である天上人は神を信仰しない、みたいな)。この点を頭に入れると、天上人の最右翼に見えたティエリアも、ヴェーダという神を信仰する一人の地上人、祈り子にすぎなかった、みたいな感じですかね。

 神への信仰というとキワモノっぽいから、まあ、これは何かしらの信念みたいに言い換えてもイイかな。サーシェスがおそらくアレハンドロ側にいるというのも、この辺りを理由にしていくとわかりやすいような。となれば、「真実の探求」を信念に行動している絹江さんが、彼に負けるわけにはいかない。ただ今は信仰者が劣勢だからなぁ、どうなることやら。

 まあ、何にせよ、今神の玉座にいるのはヴェーダでも、ガンダムでもなく、アレハンドロ・コーナーですよね。自分は何も行動せずにただ「俯瞰」し、情報をリークすることで世界を動かしている。そんな彼を指して、

「神は私たちを見捨てなかったようだ」

 と、AEUのお偉いさんが言うのは、ある意味強烈な皮肉で、ある意味的を射ている、面白い箇所でしたね。



「これが人間か……」(ティエリア・アーデ)

 呆れている感じではありますが、第十一話で超兵機関に対して抱いたものとは明らかに違う。あの時から、ティエリアは悪い子じゃないと主張し続け(というほど大げさにしてないが)、ようやく報われた感じ。

 今回のトリニティへの強襲は、あとで意味合いをひっくり返すから、燃えたらダメだ、燃えるんじゃない! ……と思ったけど、ダメだった。だってさ、やっぱり良いシーンじゃん。刹那とティエリアの共闘とか、いつから期待していたと思ってるんだ!(誰に怒ってるんだよ(苦笑))

 というわけで、今までバラバラだったマイスターズ、及びプトレマイオスクルーが徐々にまとまりつつあるのを、堪能しました。



「戦争の根絶だ」(刹那・F・セイエイ)

 刹那とロックオンの会話は、これまで明確には描写されていなかったことの確認という感じでしたね。刹那もロックオンも、自身の紛争やテロの経験から、それを根絶するために行動しているという。そして、今回新たにわかったことと言えば、ロックオンの終着駅もアリー・アル・サーシェスだということですか。

 ダブルオーという作品は、多くのキャラクターが登場する群像劇っぽいですが、その実やはり軸にあるのはマイスターズ四人かな、と思いながら、視聴してきました。だから、マイスターズの一期中の退場はないと思っていましたが、ロックオン退場しそうですね(苦笑)。今回、刹那が「自分が死んでも、ロックオンがその悲願を叶えてくれれば……」みたいな話になりますが、これがそのままひっくり返りそう。というか、もうこれはその準備にしか見えない。ロックオン。・゚・(ノД`)・゚・。



「夢を叶えて。それが私の夢なの」(ルイス・ハレヴィ)

 そうかそうか、二人の挙式は宇宙か、とすぐに変換されてしまうのは、脳が沸いているのかな。しかし、沙慈はちゃんと指輪を渡すだけでもしたんですかね。ルイスはルイスで、本当に本当の意味で「独り」になっているのに、大丈夫なのか。心配です。沙慈、ルイス。多分、ダブルオーのラストは、この二人の幸せにかかっていると思うよ。

→DVD(今夏から、Blu-ray Discでのリリースが決まっているので、あまり急ぐ必要はないかも)

機動戦士ガンダム00 3





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