「また明日もらいにいこ?」(神郷諒)

『ペルソナ トリニティ・ソウル』第06話「署長が消えた日」の感想です。今までのシリアスなムードとは一変して、非常にバカバカしいエピソード。だけど、秘密主義の「署長」という仮面が外れ、諒お兄さんの弟への愛情が垣間見えた回でもありました。良かったー。


 普段は特権階級を振りかざし、秘密主義を貫き通している神郷署長が、その責務から離れ、一人の優しいお兄さんに戻ったのが今回のエピソード。故に、“署長”が消えた日

 諒お兄さんの台詞が今回はほとんどなかったので、引用出来なくて残念ですが、誘拐された子供たちの期待に応えて熊の人形を被ったりとか、昔の風船のエピソードとか、悶えまくってました。すごくイイ。というか、諒お兄さん、踊っちゃってますよ(笑)。

 そして、結果的に、誘拐された子供たちを助けることになるんですが、これは当然ながら「署長」としての仕事というよりは、やっぱり二人の弟を持つ兄としての行動ですよね。いつもとは違うペルソナ(熊の人形)を被ることで、素直な感情が表出してくるという構成はかなり面白いかも。うーん、痺れました。



「なんだ、そうなの?」(二階堂映子)

 唐突な配置転換に色めき出す映子さんですが、諒の特権によるものではない、と知って心底残念そうです。諒兄さん! 弟に注いでいる愛情の、一割でも映子さんに示してあげなさいよ(苦笑)。ただ、一応、

「署内ではなるべく俺に近づかないでくれ。ここへの出入りもできるだけ避けてほしい」(神郷諒)

 と、自分から遠ざける辺り、一応映子さんも大切な人の内に入っているのかな? というか、映子さんは自分のそばにいてもらわなきゃいけない人、頼りになる人、っていう認識なのかな。



 茅野めぐみと守本叶鳴が語った「十年前の同時多発事故、同時多発災害」や、叶鳴の「気がついたらここに立っていたんです。時々こういうことがあるんです」という台詞が気になりつつも、総じて、バカバカしい展開とシリアスなBGMのギャップを楽しんだ一話でした。

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