「戦争を止められりゃあ、下々の者はどうなってもいいらしいや」(アリー・アル・サーシェス)

 アリー・アル・サーシェスがイイ! 初登場シーンから天上人のマクロな視点故の弱点(ミクロなもの、今回なら下々のものが見えていないこと)を指摘し、かつ地上人だった頃の刹那との関係が垣間見えたり……と、地上人サイドのかなり重要な人物であることが窺えます。はてさて、天上人優勢のままに続く「天上−地上」大戦に一石投じることになるか否か。


 第三話の感想で指摘したようなことを愚痴る冒頭のサーシェスさん。もちろん、ここで書いたような、天上人の問題点を指摘している場面なんですが、今回改めて感心したのは、その問題点さえもソレスタルビーイングは利用するつもりでいるというトコロでした。最終的にソレスタルビーイングが目指している戦争の勢力図というのは第二話の感想で書いたような、天と地で分けられた、「天上VS地上」というもの(多分ですが)。そのために、ソレスタルビーイングは世界の悪意を自分たちに向けようとしている。それはアレハンドロ・コーナーの、

「聞こえるようだよ、世界中の悪意が」

 という台詞からも、垣間見えるところですが、それ故に、

「おかしいよ、ルイス。ソレスタルビーイングは僕たちを救ってくれたのに、戦争なんてしちゃって。そんなことしても世界は変わらない。憎しみを生むだけだよ。彼らは世界を混乱させるだけだ」

 という沙慈の言葉も最もなんだけど、もう一歩足りない。ソレスタルビーイングはそういう問題点を理解した上で、それを飲み込んだもう一回り大きなミッションを遂行しようとしているんですね。

 そして、それはもちろんダブルオーという作品の最終的な着地地点ではなく、前回沙慈やルイス達を救う時に見せたような、地上人であるとか天上人であるとか、どちらのカテゴリーに属するとか分けられるとか関係なしに、共通した目的のために協力し合う、そういうシーンのための前振りのようなものじゃないかと。カテゴリーを無化した展開にカタルシスを持っていくための、壮大な前振り。そのために、今はまだタメの段階で、それぞれを、地上人、天上人へとカテゴライズしているのかなぁ、と。

 そう、だから、最後はアレだ!

 軌道エレベーターを折ろう(←どうしても軌道エレベーターが崩れ去るシーンを見たいらしい(苦笑))。地上に堕ちてくる瓦礫を、ユニオンとかAEUとか人革連とかソレスタルビーイングとか関係なしに、皆が協力して食い止めるシーンとかが良いと思うんだ。例の高々度射撃で地球の反対側から瓦礫を撃ちぬくデュナミスとか……、って普通にムリだ(;´Д`)



 前々回で大まかな世界観の説明を終え、前回からガンダムマイスター達に触れ始めましたが、アレルヤの次が刹那かぁ。ちょっと不思議な順序のような気がするけれど、この辺り、アニメ情報誌で今後のあらすじなんかを読んでいる人はピンと来る感じです(だからこそ、この見せ方に痺れるという……、ああ、楽しみ)。とはいえ、それはその時のお楽しみ。

 あとちょっとずつ見え始めてきたガンダムマイスター達以外にも、スメラギ・李・ノリエガさんとビリー・カタギリ技術顧問との意外な関係もあったりと、今後陣営がシャッフルされた時の伏線を敷設。というか、スメラギさんとカタギリの関係にはびっくりした(ドキドキはしなかった)。普通にアレハンドロが来ると思ってたし(笑)。
 今回の二人の邂逅で、ある事件がスメラギさんに影を差しているということが分かりましたが、これは他のプトレマイオスクルーとスメラギさんが一線を画している理由付けになるんでしょうね。



 そんなこんなで、今回はそれほど真新しいこともなかったので、今まで色んなトコロで書いたことを引き出して、まとめてみました(えっ、まとまってない?(笑))。しかし、毎回同じようなことを書いているし、そろそろ新しい発想がほしいところですね。ご期待ください。



■今週のマリナ・イスマイールさん。

 ようやくアザディスタン王国を救うために、地上を這いずり回り始めたマリナさん。だけど……、誰もが突っ込んだに違いない。そんなところで、町並みを見下ろしていてどうするよ、と。そこはやっぱり街を自分の目で見て回るべきではないでしょうか。ああ、でも、それをして、きっと……(苦笑)。

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DAYBREAK’S BELL








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