「光一も飛んだ。俺達真似しようとして、ビビってなかなか飛べなかったけど、光一の奴……。けど……、俺は」(相原一輝)

 前回のテーマを引き継いで、相原一輝がようやく勇気を振り絞って飛び出した第05話「jump up」の感想です。ブランコを小道具に使った演出が良かったですが、最後に飛びだしたあとの止まったブランコを描くなら、その直前の二見さんの揺れ動く髪もそれに合わせて止めるべきじゃない?


■水澤−甲斐side

 摩央姉ちゃんを誘うまでの流れは完ぺきでしたが、肝心のデートはダメダメでした。甲斐くん、恋愛偏差値低いよ!! とはいえ、そんな奥手な甲斐くんに乙女はときめくわけです。まあ、今回のデートは、グループでジャズを演奏している人達を描くことで、甲斐くんが今は独りで、それじゃあダメなんだ、ということを彼もわかっているけれど、どうにもできない……、そういう部分を描こうとしたんでしょう(やっぱり、甲斐くんも仲間探しのために大学に行きそうです)。これで、ようやく祇条さんの出番の目処が立ちましたね。

 そして、そんな孤独な甲斐くんをさくっと掬いあげる摩央姉ちゃんが素敵でした。真田にしても相原にしても甲斐くんにしても、肝心な場面では必ず摩央姉ちゃんが出張ってきます。もうこれは完全に摩央姉ちゃんが主役の物語だよ。

■やっぱり二見−相原side

 せっかく二見さんの孤独テーブルイベントがあったのに、相原スルーパス。小説版ではちゃんと相席しているだけに、残念無念。この甲斐性なしー、とか叫びそうになったけれど、続く摩央姉ちゃんとの会話が切実だったので許す。

 相原が「光一は飛べて、自分は飛べなかった」と誤解していたのは、多分今の状態を踏まえて、その過去を思い出していたからなんでしょうね。(相原が知っているのか疑問ですが)光一は、勇気を振り絞って、星乃さんに歩み寄っている。だから、光一は昔もブランコから飛べた。でも、自分は二見さんに近づけなくて、咲野さんにも相手にされなくなって、未だ勇気を振り絞れずにいる。だから、昔もきっと飛べなかった、と。

 でも、「一輝が三人のなかで一番飛べた」という摩央姉ちゃんの言葉を受け、本当の記憶を思い出して、ようやく二見さんの元へ(ここでも摩央姉ちゃん大活躍)。理科室の扉の前でざわつく心を落ち着かせようとするけれど、それはブランコから飛び降りるための助走のようなもので、飛び出すためには必要なステップ。そして、そして、

「実験を、再開しよう――」

 と、ようやく飛び出していった相原。それを止まっていた二見さんの髪を動かすことで表現したのはお見事。この辺りはブランコから飛び出すシーンを頭に置きながら見ると、しっくり来る感じです。だからこそ、上でも書いているように最後は二見さんの揺れ動いている髪を止めるべきですよね。飛び出すために揺れ動いていたブランコも飛びだしたあとには徐々に力を失っていき、いずれは止まってしまうように。

■星乃−真田side

 星乃さんがチョイスしてきたラインナップが、かなり偏っていて思わず笑ってしまいましたが、古典には疎い僕でも聞き覚えのある作品群でした(でも、最後の『林檎の木』(?)だけは知らなかった。調べてみたんだけどゴールズワージーの著作で合ってる?)。来年読む本のリストに追加しておこう、うん。というわけで、これからも色々と書いちゃってください。

 この二人はもう鉄板と言っても良い感じで、“今はまだ”語るべきことがないですが、夕日の元で頬を染めまくっているシーンが良かったですねー。毎週毎週、星乃さんの笑顔に癒されている僕がいます(笑)。がんばれー相原。星乃さんを泣かせるんじゃないぞ。



 そんなわけで、第05話「jump up」の感想でしたー。「星乃さん−真田」分は少なめでしたが、かなり面白かったです。第三話みたいに小道具が効いたお話が個人的に面白いですね。

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