「化石燃料に頼ってきたこの国を立て直すためには、太陽光発電システムを所有する国家群に援助してもらうしか、方法はありません」(マリナ・イスマイール)

 ちょっと、マリナ・イスマイール応援ブログらしいことをしてみよう。


 母国を救うために、マリナさんはこれから世界を駆けめぐることになるのですが、果たしてこの方法でアザディスタン王国を救えるのかというと、(マリナさんには申し訳ないけれど)かなり疑問です。

 というのも、第二話冒頭のナレーションで既に、軌道エレベーターはそれ自体が非常に脆い建造物であり、世界はそのいつ壊れてもおかしくない建造物からエネルギーを供給してもらっているという危うい状況の中、世界の安定をなんとか保っていることが示唆されています。となると、三本の軌道エレベーターの内、一本でも倒れれば、そこからエネルギーを得ていた国家群は転覆し、その結果世界の均衡さえも崩れてしまうのではないか。そのようなことが、あのナレーションで示唆されているのではないかと思います。

 故に、そういう危うい方法を追求していて、マリナさんは大丈夫なのかしら、と心配になったので、別の方法を掲示してみようと思ったのでした(とはいえ、それほど特殊な方法でもないけれど)。



 話の要点は、つまり、軌道エレベーターが失われた際に、世界は一体どこからエネルギーを得るのかということです。そして、それは既に作中で掲示されているんですよね。

 それは当然「ガンダム」、あの四機の「ガンダム」です。
 今現在ガンダムヴァーチェがプトレマイオスにエネルギー供給をしているのは、「ガンダム」が半永久的なエネルギーを得る術になりうることの示唆に他ならないと思います。

 Sunithaさんは第三話の感想で、ガンダムの「光」は「希望」のメタファーだと仰っていますが、まさにそういうことで、軌道エレベータを失い、エネルギーを得る術が失われた世界にとって、「ガンダム」(の太陽炉)は「希望の光」になる。

 最終的には、何かしらそういうエネルギーを生む術として、ガンダムは扱われるんじゃないかと思うのですが、さてどうなるか。ここまで軌道エレベーターが今後折れることを前提に話してきましたが、まあ十中八九折れますよね(苦笑)。それもアザディスタン王国に援助を約束してくれた国家群の軌道エレベーターなんかが危ない。特に理由はないけれど。



 そんなわけで、アザディスタン王国を救うなら、ガンダムの確保は欠かせないなぁ、と思うのでした。というか、兵器として確保しようとしている人革連に渡るよりは、「ガンダム」を平和的に利用しそうな国に渡るのが良いなぁ、と。とはいえ、まだ地上人には、「ガンダム」がエネルギー源にできるという情報を持った人がいないので、当面この方向は考えない感じで。な、なんかそれだとマリナさんが切なくなってくるし(苦笑)。



■追伸

 もしこの記事の通りなら、世界を駆け回るマリナさんの努力が全然無駄じゃないか!と嘆かれた方、もしいらっしゃったら、ご一報ください。同志よ、嘆くな。マリナさんが世界を奔走するのはまた別の話で、天上人のマクロな視点、地上人のミクロな視点が関わっているところかと思います。