▼12月27日発売の『スターオーシャン1 ファースト ディパーチャー(エターナルエディション)』でPSPデビューしようかと目論んでいます(さきほどAmazonで予約しましたが、大丈夫かなぁ。って、今見るともう注文できなくなってるー)。まあ、買っても来年の二月まで“お預け”なんですが(その間、我が愛しき(笑)弟の独壇場です)。Amazonでは、珍しく値引きの対象にならない商品のようで、そのお金を出そうと泣く泣く集めていたDVDを諦めました。まあ、今年はバイトも始め、少々見境もなく、色々アニメのDVDを買っていたので、良い歯止めになったかな、と思います(別のもので散財していては、世話ないですが(苦笑))。来年からは、月一本、多くても二本ぐらいに収めないとなぁ。反省。
▼これだけでは“あんまり”なので、久しぶりに読んだ本のお話でも。本日は、森博嗣さんの『工学部・水柿助教授の逡巡』を読み終わりました(読んだあとに気づきましたが、これ読んだことがありました)。駄洒落ばかりで、非常にくだらない作品のはずなのですが、何故か読後感は良い。基本的には、その主たる原因は最後の1ページにあると思うんですが、僕に限っていえば(多分、他にもいると思うけれど)、それだけじゃない。何を隠そう、僕はこの「水柿君」シリーズ(日常、逡巡、解脱の三冊で構成される予定)が森博嗣さんの最高傑作だと思っています(笑)。(笑)を付けないとやってられないというのは、本シリーズの既読者ならわかってもらえると思いますが、多分このブログを見ている人にはいないと思います。そういう人達に向けて、懇切丁寧にわかりやすく、その魅力を伝えるのが本読み系のブログだと思いますが、ここは本読みブログではないので(笑)、その辺りは割愛。まあ、正直に言うと、このシリーズが何故こんなに面白く感じるのか、わからない、分析しきれていないだけですが(苦笑)。だって、突然「久しぶりである」という地の文で始まったりする小説だよ? 全編駄洒落まみれだし、お話の脈絡なんてあったものじゃない。ましてテーマなんてあったものじゃない。でも、不思議なことに面白いと感じられる。水柿君と須磨子さん(水柿君の奥さんです)の会話がイチイチ面白いというのが、唯一僕が指摘できる本作の面白さの理由の一つですが、あとは?となるともうお手上げ。万々歳だ(ちょっと古い?)。そんなわけで(突然まとめに入ってます)、本シリーズを読むことを私はオススメしません(あれ?)。ちなみに、この記事のタイトルがあんなことになっているのは、本作が原因です。そして、他の文に比べて、この文章がいくらか“いい加減”なのも本作の影響です。
▼これでは、より“あんまり”なので、最近読み終えた漫画の感想でも。河下水希さんの『初恋限定(ハツコイリミテッド。』が思いの外自分の中でヒットしたので、遅ればせながら『いちご100%』を読んでみた。最終的に、真中くん(主人公です)が誰を選ぶのかを知りながら読んでいたので、最終話の対面シーンにはさほどグッと来なかった。それよりも、最終話で突然格好良く真中くんを描く河下水希さんの策略の方がグッと来たし(不覚にもキューンとなってしまった(笑))、最終話一つ前の卒業式のお話――みんなで夢を語り合い、再会を約束する見開き1ページ――の方がグッと来た。このみんなで夢を語るシーンというのが、本作で何よりも自分には眩しくて見えて、そして、何よりもねたましい部分だった。僕はみんなで夢を語り合うという経験をしたことがない(ちなみにエロトークもしたことがない(笑))。自分自身に夢らしい夢がないのがその原因の一つだと思うが、夢に限らずおおよそ自分には特別なものがないなぁ、と諦めていたのが大きいと思う。そういうのを打破できたらいいなぁ、という思いで(プレゼント企画につられたのもあるけれど(笑))このブログを始めてみたのですが、意外や意外、結構色々と持っていたのかもしれない、と今では少しだけ思っています。自分も捨てたものじゃないな、という思いと、いやいやこれぐらいなら僕じゃなくてもできる、という思いが、せめぎ合っているというのが現状で、その次なるステップが「夢」だなぁ、と本作を読んで再確認した次第(いや、「夢」と「努力」かな?)。そういう意味では、確かに頼りない主人公ではありましたが、(映画を撮りたいという夢を持っている)真中淳平というのは、なるほど、結構魅力的な主人公だったのかもしれないなぁ、と思いました。……エロいけどね(笑)。ちなみに、女性キャラクターなら、真中争奪戦に参加しなかった外村美鈴さんが好き。センセーショナルな登場をしながらも、すぐに脇役Aへとその役割を移したところなんか、非常に琴線を刺激します。作者自身、その不遇な立場を嘆いていたのか、美鈴さんメインの番外編が描かれていたりします。ところで、その美鈴さんが進学することになる「同志谷大学」ですが、このモチーフは「同志社大学」ですよね? ですよね? ……番外編を読みながら、よし、ちょっと頑張ってみようかと思いました(笑)。今の偏差値では到底届きませんが、いっちょやってやろうかと。……このように、男の子が本気になるのは、得てして女の子が関係しているものです。そんな、『いちご100%』を象徴するような一言でちゃっかり締めて、本日の独り言はオシマイ。

スターオーシャン1 ファースト ディパーチャー(エターナルエディション)(新型PSP本体『PSP-2000』同梱)

工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎文庫)
工学部・水柿助教授の逡巡(幻冬舎文庫)

いちご100% (1) (ジャンプ・コミックス)
いちご100% (19) (ジャンプ・コミックス)