「ソレスタルビーイングなんているのかな? 自分の利益にならないのに、行動する人なんているのかな?」(沙慈・クロスロード)

 第二話にして、おおよそソレスタルビーイングが何をしたいのかわかってきました。彼らは自身を人類の共通の敵とすることによって、地球を一つにまとめたい。つまり、戦争の構図を「地上VS天上」に限定したいわけです。作品設定的に「地上VS天上」という構図に持っていくだろうなぁ、とは思っていましたが、早いよ! 展開めっちゃ早い!


 セカンドミッション終了後の台詞が実に象徴的。

「一度だけじゃない、何度でも介入するわ」(王留美)
「紛争が終わるまで。憎しみが私達に向けられるまで」(アレハンドロ・コーナー)
「それがソレスタルビーイング。私たちは物事を変える時に付きまとう“痛み”」(スメラギ・李・ノリエガ)


 地球上で起こっている全戦争に介入し、人類の憎しみ(戦争の矛先)を一斉に引き受けることが、とりあえずはソレスタルビーイングの第一目標みたいですね。地上の敵よりもまずは天上の敵だ、みたいな状態にして、あわよくば、全人類が協力してソレスタルビーイングに立ち向かってくれれば、なお理想的という感じでしょうか。それを圧倒的武力で押し返して、最終的には全人類からソレスタルビーイングに反抗する気をなくさせる。これで彼らの目的は完遂。こんな所でしょうか。確かにソレスタルビーイングは戦争さえしなければ武力介入を行わない(つまり、戦争は起こらない)し、仮に地球上で戦争を起こしても彼らが即座に止めに来る(結局、戦争はできない)。なるほど、これなら人類から戦争がなくなりそうですね……。はてさて、どうなることやら。



 予想していたとおり、ガンダムマイスターが何者なのかという話題はじっくり語っていく様子。そんな中、「ガンダムだ……、俺がガンダムだ」と意味深なことを言う刹那(このガンダムは「神」と置き換えられそうですが……)。ティエリアにして「わからないな、何故彼がガンダムマイスターなのか」といわせるほどですから、刹那がソレスタルビーイングに参加することになって経緯は異質なものなんでしょうか。

 気になるのは、ガンダムマイスターはソレスタルビーイングの最終的な目標を知っているのかということ。組織の上層部、王留美、アレハンドロ、スメラギさん辺りは知っていそうですが、刹那なんかは知らないよね、きっと(苦笑)。この辺り、ソレスタルビーイングの願いが成就して曲がりなりにも戦争がなくなったことで、ガンダムになれなくなった、神ではいられなくなった刹那がガンダムとなるために再び戦争を起こすことになったりすると面白いかも? そこから「拠り所」としている(依存している)ガンダムから別の存在へとその寄る辺を移していく……みたいな。まあ、こんなことを言ってますけれど、さすがに各キャラクターの落とし所はまだ全然見えてこない。ガンダムマイスターは皆「危うい」とは思うけれど。



「シンハラ人」「タミル人」という実存するワードを直接使っているのに驚きながらも、二年前にやってほしかった!と叫んでいた(笑)。くそー、あの時まったく覚えられなかったのに、一発で覚えてしまった。シンハラ人、タミル人、興味のある人は検索してね、って感じですね。まあ、今日から「タミル人」「シンハラ人」と検索すると、ダブルオーの感想が頻出するんでしょうが(苦笑)。ネットの財産がこんなことで使えなくなってはアレなので、今後こういうのには反応しないでおこうと思います。



 MS戦はスピード感があってナンボだろう、と思うので、次回のエクシアVSフラッグに期待。しかし、グラハムは良いキャラしてるなぁ。「君の存在に心奪われた男だ!」かー。プロポーズの言葉にどうですか(笑)。



■今週のマリナ・イスマイールさん

 ……で、出てこなかった。

→DVD

機動戦士ガンダム00 (1)


→主題歌CD

DAYBREAK’S BELL







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