「おはよう」(八代菜々香)

 まだ完成していない、名前すらない、だけど「大切なメロディー」。それをきっかけに少しだけ距離を縮めた菜々香と佐菜。若月姉弟が隠している菜々香の変わってしまった理由、佐菜と彼の母親との不穏な会話など、ネガティブな展開を予想させるものは多々ありますが、今の所は普通のラブコメ……、「王道ラブコメ」です(笑)。


 割とゆったりお話は進むようなので、二話か三話分まとめて感想を書いた方が良いのかなぁ、とも思いますが、今の所はこのペースで(忙しくなってきたら減らします)。



 今回の見所は何と言っても、佐菜の演奏でしょう。片手で弾くという拙さがなんとなく良いです(いや、あれは片手で弾くような曲なのか?当方楽器はさっぱりわかりませぬ)。いかにも久しぶりに弾いてます、でも、ちゃんと覚えているんです、みたいな感じが良かったですね。あの途中までしかできていない曲が、こんなにも早く、そして、印象的に扱われるのがすごく意外です。後半に効いてくると思っていたからなぁ。今回で、曲が完成して、それに名前を付ける段階でもうひとエピソードありそうな気がしました(学園祭で演奏するのはやはりこの曲でしょうか?)。まあ、曲名は十中八九「Myself;Yourself」というんでしょうが(笑)。



 この作品、この佐菜の演奏以外にも、なんとなく心地良いというか、自然な仕草みたいな印象を与えるシーン(菜々香が「机の中じゃないじゃない」と悪態を付くところとか)が多々あって、それがイイ。今年僕が視聴していたアニメに『sola』という作品がありますが、それの日常描写に通ずるところがあるような気がします。こういう日常描写が自然な作品好きだなぁ。

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