「ああっ、なんか暖かい」
「だろ? これが太陽の暖かさ、お日様の暖かさ」(四方茉莉&森宮依人)


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 太陽の暖かさ、人の温かさを知ってもなお、夜禍は一人で生きていかなければいけないと、茉莉が夜の帳へと消えていく今回のお話。

 切ねぇー。

 最後に食べた食事が暖かいすき焼きというのも、泣ける。


 もちろん、茉莉が去った本当の理由は、蒼乃に何らかの警告を受けたからでしょうが、それでも、以前からずっと一緒にはいられないということを示唆していたこともあり、今回の離別は予定調和。

 人が捨ててきた感情によって生まれた夜禍が、今さら人と一緒にいられるわけないという論旨も、言っていることすべてが本心ではないにせよ、少なからず茉莉はそのように思っていたと考えたいトコロ。



 大昔の冷たい洞窟の夢を見た茉莉が、依人の頭をなで、「暖かい」と言ってみたり、布団でのエピソードだったり、快晴の次の日が冷たい雨の日だったり、今回は冷たさ、暖かさに主題を置いたエピソードだったなぁ、と。

 長い長い時間の蓄積の中に、ある種の絶望感を抱き、冷たい世界がお似合いだと思っている感がある茉莉ですが、冷たくなりゆく蒼乃の身体に暖かさを取り戻させたという事実に、希望を持ちたいトコロですね。



 アバンタイトルの和服依人とか茉莉と蒼乃との語らい、洞窟で取り乱す蒼乃を見る限り、本当の依人は死んでいて、今の依人は蒼乃さんが生みだした紙細工のようなものでしょうか。

 すき焼きに白菜を入れるか入れないかで、さりげなく茉莉が今の依人を否定気味に見ていることを表現していて、面白かった。



「ねえ、蒼乃さんって……いつから入院してるの?」
「えっと、倒れたのがこっちに越してきた時だから、三ヶ月くらい前か」
「うん、病院で依人と知り合ったのがその頃だもん」


 ……ちょっと、待て。
 えっ、ということは、依人と真名は幼なじみじゃないの?(まあ、依人が普通の人ではないことを考えると自明ですが) えっ、それじゃあ、真名の、

「依人がただの家出少女を家に置いておくはずないもん」

 この圧倒的な、依人への信頼感は何?

sola Vol.II

colorless wind

mellow melody

sola オリジナルサウンドトラック