「カッキー。私たちの仕事は不正を暴いたり、悪を懲らしめることでは決してないわ。私たちの仕事は<企業の発表する数字が正確である>ということを証明することよ(後略)」(藤原萌実)

 会計士の仕事というと、なんとなく企業の不正を糾弾し、法の力を持って修正させるようなイメージがあったけれど、そうでもないらしい。萌実さん曰く、会計士は経済の世界に一つしかない鏡。企業の良いところも悪いところもそのまま映し出す鏡だと、彼女は言います。
 萌実さんは、このあと「不正を訂正するかどうかはその企業に任せる」というような論旨で続けますが、この糾弾の仕方は非常に健全だと――少なくとも僕は――思いました、糾弾される企業にとっても、糾弾する方にとっても。

 マスコミなんかの行き過ぎた糾弾にげんなりしている人、是非お読み下さい。ここにはまた違った健康的な世界が広がっていますよ。かもめは本を読まないで続きを読む