「うん、夜が青空に変わる一瞬をさ」(森宮依人)

 視聴はこちらから。
「Kanon」を手掛けた久弥直樹さんと、「D.C.〜ダ・カーポ〜」の七尾奈留さんのコラボレーションということで、期待の作品。――いや、正直言うと、僕どちらもやってないんですが(笑)。

 ネットの無料配信で見ているので、本放送から随分遅れていますが、まあ、気長にゆるゆるやっていきます。


「永遠」に刻一刻と変化する「空」と、「一瞬」を捕らえて離さない「写真」とを対比して、人が生きる「一瞬の輝き」を描き出そうとしているんだなぁ、というのが初見の感想。とは言っても、別に「永遠」を否定するわけではないと思いますが(空を象徴づけていることからも、それは窺えますね)。
 もちろん、その輝きを捉えるのは、依人のカメラ(最初にカメラを取るシーンから始まりますしね)。
 人間に対して、それほど関心がなさそうな依人が、空の美しい瞬間と人の輝く瞬間を同時にカメラに納めるのが、「sola」の着地地点じゃないかなぁ。うん、ラストシーンは、みんな揃って記念写真だな(笑)。



「空」の写真を撮ることが大好きな森宮依人くんですが、彼のヴィジュアル、そこはかとなく「スパイラル〜推理の絆〜」の鳴海歩を彷彿します。ああ、そういえば歩もヘタレだったなぁ。ああいう格好のやつはヘタレという世界的な決まりでもあるんだろうか(笑)。



 教会に住まう(?)四方茉莉は、自販機に蹴りを連打するなど、愉快な少女でありながら、なんとなく薄幸な感じがしますね。けれど、どれだけ不幸そうに見えても、「トマトしるこ」は飲まない

 依人との公園での語らいの最中、唐突に挿入されるシーンはどういう意味なんだろうか(依人も一緒に同じ風景を見ているけれど)。空に対する何かしらのこだわりみたいなものも垣間見えたけれど。



 ラストで唐突に話がひっくり返るところが面白かった。普通の学園ものかなぁ、と思っていたら、少々ファンタジーっぽい? 所謂「日常からの転覆」ですが、最後にはまたひっくり返って、「日常」へ、という感じかなぁ。
 辻堂剛史の閃光攻撃から必死に茉莉は逃げますけれど、彼女、ドラキュラのような存在なのか。教会のカーテンも閉めきっていましたし、光を浴びると死んでしまうという身体の持ち主なのかな。



 茉莉の持っていた「空色の傘」が印象的。おそらく光がダメということで、空も満足に見れないのでしょう。そういう事情もあるかと思いますが、「自分だけの空」というのは、なんとなく素敵ですね。外側には塗らず、内側だけ塗って、自分だけ(あるいは自分と一緒に傘に入る人だけ)に見えるようにしているのは、彼女らしい気がします。

 彼女の持っている「空色の傘」には、ちゃんと雲も描いてあって、それがなんとなく微笑ましい。昔「空色」という色に違和感を感じたことがありましたが、雲が原因だったのでしょうか。



 最後に注目するキャラクターなんかあげてみよう。
 ボイス的には能登麻美子さんの四方茉莉も良いんですが、個人的に一押しは石月真名で。僕も踏みつけられたい(笑)

 真面目な話、

「人間だって、変化あるじゃない?」

 とか、作中で重要っぽいことを言っていたりして、今後の真名の動向が一番気になる。いかにもキーパーソンっぽい、茉莉や姉の蒼乃よりも、実際はこちらの方がキーなんじゃないかなぁ、と思ったり。

 まあ、登場人物も少ないのでも、それぞれに見せ場となるようなシーンがあるんでしょうね。楽しみ楽しみ。